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■対策5|疾病対策

 長時間移動、暑さ、時差、食事の変化など環境の変化で普段は元気な人も体調を崩すことがあります。気をつければ未然に防ぐ事も出来るし、早期の対処で大きなトラブルも避けれます。病院とは無縁で居られるように最低限の準備と心積もりが必要!


 ■目次|
≪薬について≫世界中で薬は買えますが、日本で買うように
はいかないし、日本と同様の薬が置いているとは限りません。日
本人には強すぎて副作用があるものもあります。どれだけ持って
いくかは個人の判断ですが日本でしか手に入らないようなもの
をいくつか持っていく事をオススメします。
 下痢・嘔吐

●整腸剤は最も多用することが多い。正露丸など強すぎない薬がオススメ!
僕個人はほとんど使うことが無かったですが、旅人の大半がこれで悩んでいました。

バスを3回も止めてその都度草むらに走っていった奴もいました。
物価の安い国やB級グルメツアーなんぞをエンジョイしていると食物接種による下痢は避けて通れません。
これは菌による下痢のため大量の水を飲んで菌を出し切ることが最も良い対処法なのです。
ピタッと止る整腸剤は菌を腸内に閉じ込めてしまうため完治まで時間がかかりお勧めできません。
ただ、観光や長距離移動で外出する際にはいつ緊急事態に陥っても良いように薬があった方が良いでしょう。効き目に個人差があるので薬局に行って相談してみると良いかもしれませんね。
●硬水で下痢になることが多い。
日本は一部の地域を除けばほとんど硬水でカルシウムや鉄分などのミネラルの含有量が極めて少ないのです。これが海外に出るとほとんどが硬水の水になってしま慣れない僕達はお腹が緩くなってしまいます。1週間ほどで慣れてきますが、国が変わると水が変わりそこでまた調子を崩してしまう人もいます。
海外在住者の知人が海外に行くと肌が荒れたり目が痒くなったりするが一時帰国すると症状が治り、また海外に戻るとまた肌が荒れたりするそうです。
  ※エジプトではキャップの色が赤なら硬水でピンクなら中間水だったと記憶しています。
   皆でピンクを買って飲んでました。
 ●胃薬は普段使っているものをいくつか持参しましょう!
旅の醍醐味はなんと言ってもローカルフード。B級グルメツアーの大好きな僕としては色んな場所で色んな場所で暴飲暴食してきました。ブレーキの効かない事もしばしばで胃薬は全くないと厳しいですね。
特に暑い地域に行くと辛いものがやったら美味い!日本の気候ではクチにしない辛さのものでも美味しく食べれてしまう魔法の様な料理もある。辛いものが苦手な人も現地では食べると美味いと舌鼓を打っていることもありましたからね。味噌ラーメンは冬に食ったほうがより美味いんだけど辛いものも暑い国だとより美味いんですよ。これが、また。
しかしながら、胃のほうがついて来れなかったりしますから胃薬はあった方がベターです。
(※量はたくさんいりません。常習する位に胃がやられる前に気がつきましょう!ヤバ過ぎです。)

 高山病

地に行くと起こる症状で頭痛・発熱・下痢・嘔吐・めまいや睡眠障害などの症状が出来てきます。症状が重いと高地脳浮腫や高地肺水腫などで死んじゃいますので要注意!
高度を下げればすぐに良くなりますが、軽い症状が出きたらイエローカードだと考えましょう!
前に大丈夫だったからたぶん今回も問題ないだろうという過信は禁物。体力が落ちていると高山病にかかるかもしれません。旅人で前は大丈夫だったけど今回は軽い高山病にかかったというのもありました。
●高度を一気に上げるような移動は止めて少しづつ町を移動していくゆっくり旅が良い。
例えばペルーのマチュピチュに行くため最寄のクスコの町へと移動する場合、首都リマからクスコへは空路・バスの2通りのルートが主です。飛行機だと一瞬にして着きますがバスだと一日中バスに乗って移動します。バスの場合は時間がかりゆっくり登るだろうから大丈夫だろうと言うのは大きな間違いです。高知に弱い人や体力の落ちている時は高山病になってしまいます。
  ・ペルー(海抜0m) ⇒ クスコ(海抜3800m)
  ・ペルー ⇒ イカ(砂漠の山に登る) ⇒ ナスカ(ナスカで地上絵を見る) ⇒ 
   ⇒ アレキパ(白い街を観光、時間があればコンドルを見にトレッキングに参加) ⇒ クスコ到着
●薬は高地に登る1〜2日前から飲み始めましょう!
 基本は朝と寝る前に計2回服用します。
 海外のものなら日本人には強すぎるので錠剤を2つに割って朝と夜の2回に分けて飲みましょう。
 早めに飲むことで体が馴染みやすくなるそうです。
 ※薬は下山してきた旅人からもらうと良い。出会わなければ現地の薬局などで調達できます。
●低酸素のため心臓バクバク。体力も低下し別な病気にも注意!
年末年始をクスコで過ごしましたがうっかり高熱が出てしまい半日寝込んでしまいました。
体力にも自身があり、ゆっくり高度を上げて移動してきて万全だと思っていましたが、これまでの旅の疲れかインフルエンザの様な高熱にうなされました。風邪か熱性疲労だと思いますが大晦日の朝に寝込んでしまいました。時差の関係でNHK紅白歌合戦を朝早くから旅人達が観賞していましたが昼過ぎまでぐったり寝込んでいました。母に持たされた抗生物質のお陰で無事皆で年越しのカウントダウンが出来ました。
いやはやクスコに着いた時、重い荷物を持って50段ほど階段を上がった際に1500m走を走り終えたような鼓動に度肝を抜かれましたからね。高地はあなどれません!

 風邪・高熱

●病院からもらった抗生物質などあれば持って行くとよいかも。
風邪気味だなと感じたら市販の薬で治ることもあるのだが、完全に病気になった時には中々治らないことが多い。そんなときに抗生物質の薬があれば比較的早く治ることもある。
日本・世界と約2年を旅してきましたが唯一ぶっ倒れた事がありました。クスコのペルーで3800mの高地に行った際に急な高熱でダウン。寒気がしてきたので早めに寝たのだが寒くて寒くてどうしようもなく、セーターを着てシュラフにくるまって布団を頭まで被り寝ました。
それから2時間後ビックリするくらいの高熱で目が覚め市販の薬を服用。胃が受けつずすっかり吐いてしまい、再度薬を飲む。それも吐いてしまいお手上げ。寝るしかないと思い安静にしてたが数時間たっても熱が下がらない。
ふと思い出した母に無理やり持たされた風邪薬・抗生物質(胃薬付)。それを飲んだところ40度くらいあった熱が数時間後には下がり昼過ぎにはクスコの町を観光に行けるまでに復活。母の愛に感謝!
●夏だろうが、長袖、シュラフ(シュラフカバー)、レインコート的な上着な、ブランケットを検討!
外国の飛行機・バス・電車ってエアコンのかけすぎで滅茶苦茶寒くて凍死しそうになります。白人は基礎体温が35度くらいだから僕らより厚さに敏感でエアコン大好きです。寒さに強い僕で絶えられないから冷え性の女の子なんかはたまらんと思いますよ。
南半球である南米は2月3月が夏に当たりますが高地が多いため半袖のみではとっても厳しい。しかも移動はほとんどバスで長距離になることが多いので防寒が必要。
北欧・東欧も夏・晩夏に行きましたが昼間でも寒い地区があるし、列車待ちや夜行列車内が極寒ってことも多々ありました。
最も辛かったのは、エジプトで紅海のダハヴ(格安でダイビングライセンス取れるしシュノーケルでも綺麗なイチオシの海)ってところからカイロに行く12人乗りの車の中が死ぬほど幽体離脱しかけました。途中の休憩で皆服を着込んでましたが、一人の白人が寝袋を頭まで被って乗ってました。巨大な芋虫が乗っているようで大爆笑でした。

 日射病・熱中症、日焼け

●マメに水分補給で脱水症状を防ぎ熱中症などにならないようにましょう!
水分を失うと血中濃度が濃くなり血液がどろどろしてきて頭痛が酷くなったり体調が悪くなります。
日本と違って乾燥している地区が多く全く汗をかかないため水分補給を怠りがち。早めの水分補給を!
唇がかさついていたらもう脱水症状ですよ。頭痛を感じれば熱中症になっています。活動はしないで水分を大量に補給し、安静にしておきましょう。
フロリダ(USA)のディズニーワールド(ディズニーランドと別に6つのディズニー・テーマパークがある)に行った際、丸一日遊びまくったのですが一度もトイレに行ってないことに夜気が付いたことがあります。少なくても2リットル以上飲んだ水はどこに行ったんだろう?
暑いので普段余り飲まない水やアイスは自然と口にしていましたが、熱中症を考えれば自発的に取らないと手遅れになってたかもしれません。
テーマパークなど長蛇の列に並ぶ場合や、遺跡巡りや砂漠ツアー、トレッキングなど簡単に水が手に入らないような場所に行く場合は大量の水を用意しておきましょう。
●暑い国に行くとき、ビーチに行くときは薄手のロンTが一枚あると良いでしょう!
日本と違って紫外線が強い国は海水浴やシュノーケルを長袖でやった方が良いかもしれません。
オーストラリアなど皮膚がん率が高い国は湿度が少なくからっとしているので日本の暑さより楽に過ごせたりしますが、日差しの強さは半端ないです。
何人かは低温火傷で高熱を出してダウンしたし、酔っ払いみたいな顔になってしまってましたよ。
僕は日光疹で日の当たった部分のみ湿疹が出ました。一度出ると暫く免疫ができ、1週間ほどで湿疹は無くなりますが、その間に素敵な出会いがあったとしても病気あるんじゃないかとキモがられるかもです。

 その他

●抗生物質軟膏で破傷風などへの対策
ある程度万能に使え、かさばらないものです。アウトドアなどアクティブに遊ぶ可能性がある旅の場合怪我はつきものです。すぐに処置できるのであると便利な一品。
●ガンジス川(インド)の水には触らないように!ほぼ赤痢などにかかりますよ!
旅で知り合った中でガンジス川で泳いだり沐浴した人の大半が翌日から激しい下痢や嘔吐、高熱で寝込んでいます。何もなかったよって言う人にあった記憶が見つからないほど全滅でした。思いっきり水を飲んだという大馬鹿者は例外ですが、水は飲んでないという人が大半でしたからね。僕は足さえつけなかったので無事でした。極限の暑さで体力が落ちつている所で菌が体内に入ると撃沈するのは当たり前ですわ。
川は母なるガンジスと言うぐらいに現地の人に無くてはならない命の源。生活廃水を捨てる場所であり、人や牛のトイレや洗顔・風呂場であり、そこを死体が流れてくるのです。入った人に聞くと川底はぬるっと下ヘドロみたいで超気持ち悪かったそうです。
●赤痢菌など菌は体力の落ちている人につけこむ
旅先で出会った仲間と同じ店で同じものを飲み食いしているのに一人だけ赤痢にかかるというケースもあります。不摂生な生活をしていなくても暑さや移動の疲れ、環境の変化でストレスや疲れは気がつかないうちに蓄積するようです。睡眠・栄養をしっかり取り、荷物に余裕があるなら栄養補給食ビタミンCやマルチビタミンなど持っていくのもの良いかも。
また、暑い国では一日アクティブに野外で行動したら、翌日は屋内や近場でのんびりできるプランが良い。
午前中に動いて暑くなる前にホテルに戻り昼寝をし、夕方前に活動するとかね。
●バクテリアを殺すジェルの利用
日本では余りなじみがないですが安くよい殺菌ジェルが売っています。こいつは結構使えます。
●インドは上質の薬が激安!
数学の強いインドは薬剤研究者が多く育ち良い製薬会社が多い人件費が安いこともありコストも大幅に下げて販売でき有名です。いくつか購入しましたが非常に良いです。日本だと1350円のものが200円位で買えました。 

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