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■対策3|予防接種

 海外の医療は高額なことが多く一財産ぶっ飛ぶことがある。保険は最低限入るとしても体を壊すと旅にも影響が出るし、帰国後の生活にも支障が出来ます。しっかり事前対策を!


 ■目次|
    ● 予防接種について
    ● 代表的な予防接種と費用A型肝炎B型肝炎狂犬病黄熱病破傷風など)
    ● 予防接種の対応地域と必要接種回数
    ● リンク集
    ● 旅のエピソード(旅人からの情報など)
 【予防接種について】

1回ですむものもあれば数回受けるものもあります。
例えばA型肝炎などは1ヶ月以内に2回受ければ半年以上の予防が出来、半年以上後に3回目を受けると十数年の予防が可能。
ワクチンの効果が出るのは接種後10日後だったりするので出発直前の接種は完璧とは言えません。また黄熱病などは生ワクチンですから基本的に作りおきが出来ないため突然訪問しても接種できないとお考えください。事前に予約する必要があるので最寄の検疫所や病院などにお問い合わせしてください。
また少なくとも2回に分けて接種するワクチンもあり渡航1ヶ月前には計画しておく必要があります。
 【代表的な予防接種と費用】    *料金については2010年7月1日東京検疫所を参考

●A型肝炎・・・ 8000円×2(+1回)
主に食物接種で感染することが多い。(ウィルスは大便の中にあるため性行為や手に付着した菌が回りまわって口に入ることもあります。)
手洗いなど徹底しても旅の醍醐味であるローカルフードは外せません。安くて美味い屋台や現地の人たちで賑わう店で食べようとすると安い食堂になる事が多く、衛生状態も万全とは言えないことが多い。水はミネラルウォター、氷は抜き、生野菜は取らないことをオススメしますがそれでも100%は防御できません。コップ、皿、フォークなど不衛生な水で洗っているかもしれないため、体力が落ちていたりするとアウトです。赤痢なら下痢と嘔吐と発熱を約1週間かけて戦うか一日入院するかでかで解決しますが肝炎となる通院が必要となり帰国してからの生活にも大きく影響しています。
アジア、中南米、アフリカに行く場合は少なくともA型肝炎だけはは接種しておくことをオススメします。
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●B型肝炎・・・ 7200円×2(+1回)
粘膜感染など。下半身がやんちゃな方や旅の目的の大半下心ありというような方は受けていくオススメします。つけるもんつけても万全とは言えませんからね。
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●狂犬病 ・・・ 6400円×2回(+数回)
犬・猫・猿・狐・鳥・コウモリなどに噛まれたり引っかかれたりした際に感染する可能性あり。もし発病すると24時間以内(一説では48時間)以内にワクチンを接種しないと100%死亡します。その後も数回ワクチンを打つ必要あり。近くに大きな病院の無いような僻地やジャングルに行く可能性がある人は接種しておくのをオススメします。
但し、事前に予防接種(2回)している人でも感染している動物に噛まれたりしたら24〜48時間以内に発病しないだけであり、万全ではありません。できるだけ早く3回目のワクチン接種が必要です。事前に接種した人は時間的なアドバンテージがあるかないかで狂犬病を発病している動物に噛まれたりすると計5回前後のワクチン接種は必須だそうです。
狂犬病での死亡者数は年間約55,000人にものぼる。アジアでの発生件数が最も多い。
2008年以降、狂犬病に無縁だったインドネシアのバリ島で大流行している。貧困でワクチンを接種できない島民が多く、減少させれないようだ。
※ちなみに海外の犬って野放しで凶暴な事が多い。特に南米が怖かった。地域や国によるけど何もしていなくても野犬は追っかけてくるし、急に後ろから忍び寄って噛んできます。スポーツシューズでかかとの部分を噛まれたので大事には至りませんでしたが冷や冷やものでした。(ベトナムだったかな?)
アジア、インド、中東など熱い国を旅する場合はサンダル着用率が高く足元が無防備なことが多く、破傷風と同様に出来たら接種しておくことが望ましい。
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黄熱病 ・・・ 9000円×1回のみ(イエローカード・証明書代金含む)
サハラ砂漠よりも南のアフリカ地域や、中南米の熱帯地域には、黄熱に感染する危険のある地域が多く存在。
2010年2月26日に公表されたCDCのTravelers’ Healthに掲載された情報だと、ブラジル南部で黄熱の患者が報告されています。特定の国で入国の際にVISA取得時にイエローカード(黄熱病予防接種の証明書)が義務付けている国もあるらしくブラジルなどが以前そうだったらしい。今はブラジルは無くても入国は出来るようですがジャングルやアフリカに行く可能性がある人は接種しておいた方が良いでしょう。
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●破傷風 ・・・ 3500円2回(+1回)
土に生息しているウィルスに感染しておこる疾病。アジアやアフリカなど不衛生な場所に多い。特に治水のしっかりしていない途上国多く注意が必要。雨季に当たると急なスコールで道が一気に川と変わります。そうなると汚染された水が流れるわけだからたまりません。インドなんか聖なる牛さまのう○こがプカプカですよ。
その他
日本脳炎、ポリオ、ジフテリアなど
 ■ 予防接種の対応地域と必要接種回数

 この表はおおまかな参考にしていただくもので正確なものではありません。例えば、紹介した地域は多く発生しているということであって他の地域が安全というわけではありません。エリアは拡大・縮小することもあるため正確な情報が得られるサイトで調べるようにしてください。
種類 地域  接種回数など
A型肝炎
 アジア、中南米、アフリカ
 2−4週間隔で2回接種(+α)
B型肝炎
 主に東南アジア
 2−4週間隔で2回接種(+α)
狂犬病
 アジア、中南米、アフリカ
 4週間隔で2回接種(+α)
日本脳炎
 東アジア、南アジア、東南アジア
 1〜4週間間隔で2回接種
黄熱病
 アフリカ、南米
 1回(10年有効)
破傷風
 (怪我をしそうな地域)
 1回の追加接種で10年間有効
ジフテリア
 ロシア、東ヨーロッパ
 1回の追加接種で10年間有効

  ※1968年開始の3種混合ワクチンで定期予防接種で破傷風・ジフテリアワクチンを12歳の時に
   受けていれば、20代前半位までは免疫があり、それを過ぎたら、1回の追加接種で10年間有効。
  ⇒ 地域別情報(FORTH)  
 ■ リンク集

※海外で破格値で受けれる国もありますが言葉の問題、時間のロスを考えると長期旅行者でない限り極力日本で受けていくことが望ましいでしょう。
※費用は検疫所や病院、地域などによって異なります。下記のサイトでご確認を!
  ⇒ FORTH(厚生労働省検疫所)
  ⇒ 感染症情報センター
  ⇒ 東京検疫所
 ■ 旅のエピソード

死亡率100%の狂犬病
犬に噛まれそうになったことはこのページの狂犬病の項目に紹介しましたが、旅の途中で実際に噛まれたという何名の人と知り合いました。慌てて病院に駆け込みワクチン接種をしたそうです。どの人もただ歩いていただけで何もしていないのに犬のほうが縄張りに部外者が侵入したと攻撃的になったのでしょうね。
その内アルゼンチンで知り合った女の子は病院に行ったけど2つ犬歯の噛み跡から血が出ていないので大丈夫だろうとワクチンは打ってくれなかったそうでした。まだ発病していないので多分大丈夫だろうと心配そうに言ってましたが、数ヵ月後にブラジルのサルバドールでの再開で生きてて良かったねと偶然の再開に喜んでこともありました。
バリ島のビーチは昼間は海水浴で賑わっていますが夜になると犬達の縄張りになっており、ビール片手に一人で散歩してたら一頭の犬が遠吠えをしたのを皮切りにあちこちで合図と思える遠吠えっが聞こえたちまち数頭の犬が数百メートル間隔で東西南北から集まって来てしまいビーチと町の間の土産物屋通りに軟禁されたことがあります。狂犬病の予防接種をしてなかっただけに2時間ほど身動きとれずでした。
余談ですがスリのおばちゃんにズボンの上からあそこをさわられたり、2人のレディボーイに声をかけられたり散々な夜の締めくくりがこれでした。
2010年のニュースにおののく。2008年以降、これまで狂犬病に無縁だったインドネシアのバリ島で死亡者が増加して大流行しているそうなのだ。ちょうど渡航中のことやんか。貧困でワクチンを接種できない島民が多く、減少させれないとのことだ。そもそも島にワクチンが余り無いらしくこれまでに20万匹の犬を殺処分したそうですよ。九死に一生を得たってことでしょうか。狂犬病の予防接種必要でしたね。
●1週間高熱にうなされる『デング熱』
良く聞いたのは南米(ジャングル)で蚊に刺されデング熱にかかり1週間高熱と戦ったという話だ。インフルエンザの高熱と言えば判りやすいでしょうがあれが1週間続くらしい。インフルエンザだと抗生物質を打てば熱はすぐに治まるがそうはいかないらしい。死を覚悟したという人がほとんどでした。過去形での話だから今は無事で元気そうで何よりなのですが高熱で寝込んでいる間は一日がとても長くどんどん衰弱していくのが判るのにこれ以上何も対処する方法が無く最悪の事をあれこれ考えたりするそうです。実体験だけにリアルで背筋が凍りつく話でした。話を聞いているうちに怖くて指先が冷たくなっちゃった位ですからね。
日本脳炎の予防接種はアジア方面への免疫になると思いますが南米の蚊に効くかどうかは定かじゃありません。冒険野郎や移動コストを安くしたいので1週間かけてアマゾンクルーズなんて事を考えている人はしっかり対策を練ってくださいね。

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